フロントガラスが曇る・窓の内側が曇るときの対処法【曇らない方法】
2024.10.28

冬場や湿気が多い時期になると、車のフロントガラスや窓ガラスが曇ることはありませんか?
車に限らずガラスが真っ白に曇る症状は、湿気や寒暖差による結露が原因で発生します。
この記事ではエアコンを使う時期に発生しやすいフロントガラスや窓ガラスの結露について、
「即効性がある曇り対策」や「曇らない方法」をご紹介していきます。
車のフロントガラスや窓を曇らせないようにするのはとても簡単です。
この記事を参考にして、運転中のストレスを減らしてくださいね。
1.車のフロントガラスや窓が曇る理由

車のフロントガラスや窓が曇る理由は、「外気温との寒暖差」と「湿気」が大きく関係しています。
▼フロントガラスが曇る理由
- ・外気温との寒暖差で結露ができる
- ・多湿で結露ができやすい
- ・内気循環モードになっている
- ・油膜や汚れによるもの
冬場によくある「家の窓ガラスが曇る現象」が車のガラスでも起こっていると考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
以下で車のガラスが曇る主な理由について詳しく解説していきます。
外気温との寒暖差で結露ができる
冬場に発生するフロントガラスの曇りの原因は外気温に冷やされた窓ガラスに、温かい車内の空気が触れて冷やされることで水に変化するためです。
そもそも空気は高温なほど多くの水分を含むことができ、逆に低温なほど含める最大水蒸気量が減ります。
そして冷やされることで気体中に含むことができなくなった水分は、ガラスに付着して水滴として目に見えるようになります。
これがフロントガラスや窓が曇る正体で、温かい空気に含まれる水分が多いほど大量の水滴(曇り)となって現れます。
多湿で結露ができやすい
外気温との寒暖差で曇りが発生する他に、多湿でも窓ガラスは白く曇ります。人間の呼気に含まれた水蒸気も原因になるため、同乗者が多いほど曇りやすい傾向にあります。
乗り始めは曇っていなかった窓ガラスが時間の経過とともに曇りやすくなるのは、
「エアコンが効いて寒暖差ができた」という理由に加えて、「車内の水蒸気量が空気中に含める水蒸気量に達した」と
いうのも挙げられます。
そして、フロントガラスや窓ガラスが曇るのは冬場だけではありません。
湿気がこもりやすい梅雨時期・夏の雨の日も上記と同様にフロントガラスや窓ガラスがよく曇ります。
これはエアコンによって室温が下がることで空気中に含める水蒸気量が減ったにも関わらず、
雨で大量の湿気が車内に持ち込まれることで生じます。
また、傘等に付着した水分を放置すると車内の空気には湿気が満ち、エアコンによって空気が冷やされることで
窓ガラスに付着して曇りを発生させます。
内気循環モードになっている
内気循環モードはエアコン効率を上げるために、車内の空気を循環させるモードのことです。外気を取り入れないので室温を一定に保ちやすい反面、
曇りや結露の原因になる湿気を排出することがほとんどできません。
そのため車内には湿気が残りやすく、
エアコンの影響もあってフロントガラスを始めとする窓ガラスの曇りの原因となってしまいます。
油膜や汚れによるもの
フロントガラスや窓ガラスに油膜やヤニ、ホコリで汚れていると水滴が付着しやすく、大変曇りやすい状態になってしまいます。
油膜とはガラスに付着した「油分の膜」です。
大気中には「排気ガス」や「車に施したワックス」「煙」が溶け込んでおり、
目に見えない油分が多く含まれています。
これらが雨などをきっかけに流れ出し、車のボディやガラスに付着して悪影響を及ぼします。
大気中には「排気ガス」や「車に施したワックス」「煙」が溶け込んでおり、
目に見えない油分が多く含まれています。
これらが雨などをきっかけに流れ出し、車のボディやガラスに付着して悪影響を及ぼします。
「周りに車は全然曇っていないのに…」と感じるときは、油膜が原因で窓ガラスが酷く曇っている恐れがあります。
油膜が原因で起こるガラス曇りはとにかく頑固で、安全な運転の妨げになりますから早めに対処しましょう。
2.車のフロントガラスや窓の内側が曇るときの対処法

車のフロントガラスや窓ガラスの内側が曇るときの即効性がある対処法は以下の手段がお勧めです。
▼窓ガラスの内側が曇るときの対処法
- ・デフロスターやリヤデフォッガー機能をONにする
- ・外気導入モードや窓を開けて外気を取り込む
- ・A/CをONにして除湿する
もっとも効果があるのは「デフロスター」です。
数十秒でサッと曇りが晴れるので、ドライブの途中でも活用しやすいメリットがあります。
【おすすめ】デフロスターやリヤデフォッガー機能をONにする

結露が原因で起こるガラスの曇りが原因なら、車に備わっている機能の「デフロスター」や
「リヤデフォッガー」を活用しましょう。この機能はガラス凍結時にも有効です。
「デフロスター」と「リヤデフォッガー」の違いは、効果を発揮するガラス面の違いです。
「デフロスター」はフロントガラスに湿気を含まないエアコンの風で乾燥させて曇り・結露を取り、
「リヤデフォッガー」は電熱線を利用してリヤガラス(後方のガラス)の曇りを取り除く機能です。
「デフロスター」はフロントガラスに湿気を含まないエアコンの風で乾燥させて曇り・結露を取り、
「リヤデフォッガー」は電熱線を利用してリヤガラス(後方のガラス)の曇りを取り除く機能です。
デフロスター・リヤデフォッガーともに、曇りがなくなってきたらOFFにすることがお勧めです。
なぜならデフロスターとリヤデフォッガーは消費電力が大きく、バッテリーへの負荷も大きくなります。
特に曇りが発生しやすい冬季はバッテリーも弱り気味になりますから、
より一層の注意が必要です。
ガラスの曇りが解消したら外気導入モードを活用して、常に曇らない車内環境を整えましょう。
外気導入モードや窓を開けて外気を取り込む
車内にこもった湿気を排出し、外気の乾燥した空気を取り込むことで継続してフロントガラスに曇りが発生しにくい環境を作ることができます。
同時にエアコンをつけることで、効率の良い除湿も行えます。
ただし雨の日の外気導入モードはより一層多くの湿気を取り込むため、曇り対策には好ましくありません。
雨の日は内気循環モードとエアコン、デフロスターを適宜活用して運転しましょう。
また、曇りの原因が酷い寒暖差ならば、
窓を開けることで短時間で内気と外気の気温差を無くすことができるため、即効性が期待できます。
こちらも雨の日は湿気を大量に車内に持ち込むため、お勧めではありません。
A/CをONにして除湿する
車にある「A/C」は「Air/Conditioner(エアーコンディショナー)」と呼ばれるもので、エバボレーターやコンプレッサーを稼働させるための機能です。
車のA/Cには冷却と除湿の効果があり、OFFにすると送風状態となります。
この除湿の効果を活用して、冬場でも「暖房」+「A/C」をONにすることで室内を温めながら除湿をすることができます。
ただし、除湿をしない場合はA/CをOFFにしておく方が燃費効率が良いのでご注意ください。
なお、エバボレーターにはカビや汚れが付着しやすく、悪臭の発生源になることもしばしばあります。
車のエアコンが臭い・酸っぱい臭いがする場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
⇒【車のエアコンが臭い!】酸っぱい・カビ臭い原因や臭い取り&自分でできる消臭方法
3.フロントガラスの外側が曇るときは

フロントガラスの外側が曇るときの対処法は、ワイパーを使えば簡単に曇りが取り除けます。
ただしフロントガラスの表面に水分が少ないとワイパーゴムが傷んだりビビったりします。
ガラスが乾燥しているときは、ウォッシャー液を塗布した上でワイパーをかけた方が安心です。
車のエアコンを使うと窓が曇る場合は
車のエアコンを使うと内気と外気の温度差が大きくなり、窓ガラスの曇りや結露が酷くなる傾向にあります。夏・冬を問わずエアコンを使って窓が曇る場合は、「デフロスター」と「リヤデフォッガー」を活用しつつ
車に備わった機能を適宜使うことで曇りを最小限に抑えることができます。
▼エアコンを使うと窓が曇るときの対処法
- ①「デフロスター」や「リヤデフォッガー」を使って曇りを除去
- ②外気導入モードにして空気の入れ替えをする
- ③A/CをONにして車内を除湿
フロントガラスや窓ガラスの曇りを放置して走行するのは非常に危険ですので、
必ず対処するようにしましょう。
4.車のフロントガラスや窓を曇らないようにする工夫とは

車のフロントガラスや窓を曇らないようにするには、日頃からできる簡単な工夫で解消することができます。
▼車のフロントガラスや窓を曇らないようにする工夫
- フロントガラスや窓の汚れ・油膜を落とす
- 外気導入モードをONにしておく
- A/CのON・OFFを頻繁に切り替えない
- 除湿剤を置く
- 曇り止めを塗布する
- 窓ガラスコーティングを施工する
曇らせない環境を整えて、快適なドライブができるように準備しましょう。
フロントガラスや窓の汚れ・油膜を落とす
フロントガラスや窓の汚れ・油膜を落とす方法は、内窓と外窓で若干異なります。汚れが付着しにくい内窓はキレイなタオルやマイクロファイバークロスを使って水拭きをし、
拭き筋が残らないようにしっかりと乾拭きをします。
水拭きは水道水でも問題ありませんが、ミネラルや不純物を含まない「精製水」を用いると
拭き上げがラクでより一層キレイに仕上がります。
なお、汚れが頑固な場合は、中性洗剤を薄めて拭き上げると効果的です。
ガラス面に洗剤が残ると曇りの原因になるため、残らないようにしっかりと水拭きもしましょう。
外窓の汚れを洗浄する場合は、カーシャンプーや油膜専用の除去剤を使うと確実です。
外窓は排気ガスやホコリに常にさらされており、非常に汚れています。
頑固な油膜が固着していると普通のカーシャンプーでは落ちませんから、
洗車しても改善しない場合は油膜除去剤を使いましょう。
また汚れの状態が軽度なら、カー用品店やホームセンターで販売されている
使い捨ての専用ガラスクロスもお勧めです。
二度拭き不要のもの、曇り止め成分を含むものなど多種多様なものがあり、
簡単で手軽なのでタイムパフォーマンスも良くなります。
外気導入モードをONにしておく
外気導入モードをONにしておくと、フロントガラスや窓の継続的な曇り止めとして役立ちます。エアコン使用時期の上手な活用方法として、エンジン始動時は「内気循環モード」で効率よく快適な室温にし、
曇りやすさを感じたらデフロスターを使って曇りを除去、外気導入モードをONにするという流れがお勧めです。
なお、湿気が酷い雨の日は外気導入モードをONにすると車内に多くの水蒸気を取り込むことになりますから
使用は控えた方が良いでしょう。
A/CのON・OFFを頻繁に切り替えない
エバボレーターは除湿の効果を発揮する分、水滴が付着しやすく湿気が溜まりやすい構造になっています。そのため短時間でON/OFFを頻繁に切り替えると、エバボレーターに溜まっていた湿気が
一気に噴き出してしまいます。
そのままA/Cを使えばいずれ解消する程度の湿度ですが、度々の切り替えはお勧めではありません。
除湿機・除湿剤を置く
窓ガラスの曇りの原因は湿気が大きく影響しているため、除湿ができるグッズを置くと多少の湿気解消が期待できます。
ただし車はドアの開閉頻度が高く頻繁に空気が入れ替わりますから、
運転中に効果を感じられるほどの即効性や高い除湿力が発揮できるかと考えると難しいかもしれません。
曇り止めを塗布する
キレイに掃除した窓ガラスに専用の曇り止めを塗布することで、長い期間曇りにくくにガラス面をキープすることができます。
曇り止め剤にはスプレータイプ・ミストタイプ・リキッドタイプなど様々なものがあります。
ガラス面に付着した汚れや油膜も一緒に除去できる製品もあるので、使いやすいものを選択してみましょう。
窓ガラスコーティングを施工する
窓ガラスコーティングを施すことでガラス面に付着する油膜を防止し、汚れが落ちやすい状態を保つことができます。温度差で発生する曇りの防止には繋がりませんが、汚れがきっかけで起こる曇りには長い期間効果を発揮します。
ガラスコーティングには市販品もありますが、ムラなくキレイに仕上げるにはプロに依頼する方が確実です。
ガラスの曇りや汚れを防止するだけでなく、撥水効果で雨の日の運転もラクになるので
雨天時の負担軽減・洗車時の負担を鑑みてもお勧めです。
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【まとめ】冬季は特にフロントガラスが曇りやすいので注意!
フロントガラスの曇りは、安全なドライブの大敵です。高温多湿な梅雨時期、そして温度差ができやすい冬場は油断するとすぐにフロントガラスや窓ガラスが真っ白に曇ってしまいます。
ガラス面の汚れはそのままにせず、車に備わった機能をうまく活用して安全運転に努めてくださいね。
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