【車のエアコンが臭い!】酸っぱい・カビ臭い原因や臭い取り&消臭方法を解説
2024.06.27
暑さが増す季節、久しぶりにエアコンをつけると「臭い!」「酸っぱいニオイがする!」と驚いた経験はありませんか?
このイヤな臭いは雑菌・カビ・ホコリ・花粉といった、体に悪影響を与えるものたちが原因で発生しています。
この記事では梅雨時期から特に酷くなる、エアコンの臭いの原因や対策について詳しくご紹介いたします。
プロに任せてカーエアコンを洗浄するメリットや、自分でできるメンテナンスについても解説します。
ぜひエアコンの臭い対策の参考にしてみてくださいね。
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1.車のエアコンが酸っぱい・カビ臭い原因
エアコンが酸っぱい・カビ臭い原因は、空気をろ過する「フィルター」や、ろ過された空気を冷やす「エバポレーター(冷却器)」が著しく汚れているからだと考えられます。
なかでも「酸っぱい」臭いは、「雑菌」が原因で発生していることがほとんどです。
特にエバポレーターは、構造上非常に結露が付きやすく、カビや雑菌が好む多湿な環境になりやすいといわれています。
「エアコンフィルターを交換しても臭いが消えない」という場合は、悪臭の根源がエバポレーターにあるのかもしれません。
車のエアコンの臭いが最初だけ酷い原因
車のエアコンの臭いがエンジンをかけた最初だけ酷い場合は、「エアコン内部に溜まっていた悪臭が一気に噴き出した」または「途中からエアコンの悪臭に鼻が慣れてしまっただけ」の可能性があります。人間の鼻は、温かい風や冷たい風に対して臭いを感じにくい特徴があります。
そのためエアコンが十分に効き始めると、「もう匂わない」と錯覚してしまいやすいのです。
臭いの有無を試す方法に、「A/Cモード」をOFFにして送風のみにし、温度設定を20℃程度にしてからもう一度臭いを嗅ぐことで確認することができます。
車のエアコンの生乾き臭の原因
車のエアコンの生乾き臭の原因は、フィルターやエバポレーターで繁殖した雑菌です。特に空気を冷やすエバポレーターは、周囲との温度差が生まれやすい場所です。
温度差は結露を作り、車内の湿気は水滴に代わってしまいます。
出来た「水」は車外へと排出されますが、一部の水分がエアコン内部に残ります。
この水分や湿気がカビや雑菌を繁殖させる原因であり、大繁殖することで生乾き臭を発生させてしまいます。
車のエアコンフィルターを変えても臭い場合
車のエアコンフィルターを変えても臭い場合は、臭いの原因がエバポレーターなどのエアコン内部にある恐れがあります。他にも、臭いが室内内装に染みついている可能性・エンジンルームに原因があるケースとが考えられます。
エアコンフィルターを交換しても臭い場合は、エバポレーターの洗浄を検討することをお勧めしますが、どのようなシチュエーションで臭いが気になるかをエンジニアに伝えてみてください。
「内気循環時」「外気導入時」また、「どんな臭いか」(カビ臭い・オイル臭い・甘いニオイなど)といった特徴を確認しておきましょう。
2.車のエアコンが臭いまま放置すると
車のエアコンが臭いまま放置すると、不快なだけでなく、体にも車にも悪影響を及ぼします。メンテナンスの手間は掛かりますが、定期的な洗浄や交換は車に乗る上で必要不可欠です。
臭いエアコンの悪影響を知って、対策を考えてくださいね。
体に悪影響を及ぼす
車に限らず、エアコンの臭いの原因はカビや細菌、ホコリであることは共通です。これらアレルゲンを多量に含む風を長時間浴びることで、喘息やアレルギー反応など呼吸器に重大な影響を与えることが考えられます。
最近の車には空気清浄機能を搭載したものも多くみられますが、エアコンからどんどんアレルゲンを含む風が出てきては意味がありません。
特に小さなお子さまを同乗させる方にとって、車内の空気は非常に重要なポイントです。
風量の低下や燃費を悪化させる
外気や内気を通してキレイな空気にするエアコンフィルターが汚れていては、目詰まりを起こして、エアコンの風量低下に繋がります。▲ こんなに汚れている場合も。
またフィルターでろ過しきれなかった汚れは、エバポレーターにもどんどん付着してしまいます。
そんな状態でエアコンを稼働すると、設定温度に無理矢理近づけようとして必要以上にエネルギーを消費して燃費悪化の一因となります。
最悪の場合、機器に負担をかけすぎて故障してしまうかもしれません。
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3.【おすすめ】車の内部清掃をプロに任せて徹底消臭
車のエアコンの臭いには、芳香剤などでごまかさずにプロに依頼して内部から徹底洗浄してもらう方が、長期的な改善が見込めます。
市販のエアコンクリーナーも販売されていますが、ご自身でダッシュボードを取り外して車の内部に触れなくてはいけません。
準備や手間を考えると、プロに任せた方がラクで確実な処置をしてもらえます。
なお、エアフィルターの交換やエバポレーター洗浄は共に年に一度の実施が推奨されており、湿気が増えて臭いが気になり始める初夏~夏本番の実施がお勧めです。
[備考]
エアコンの内部で繁殖した雑菌やカビは、冬の寒く乾燥した時期は休眠状態になりますが、
温かく多湿の時期になると、臭いの原因として再び活性化してしまいます。
冬になってカビや雑菌が死滅したわけではありませんので、ご注意ください。
エアコンの内部で繁殖した雑菌やカビは、冬の寒く乾燥した時期は休眠状態になりますが、
温かく多湿の時期になると、臭いの原因として再び活性化してしまいます。
冬になってカビや雑菌が死滅したわけではありませんので、ご注意ください。
エアコンフィルターの交換
空気をろ過するエアコンフィルターは、花粉や黄砂、ホコリ・排ガスなどの汚れを大量にキャッチしてしまいます。
また、多湿な場所にあるフィルターもカビや雑菌の温床にもなりやすく、定期的な交換が推奨されています。
エアコンフィルターには多機能なものがあり、特に「アレルゲン物質の抑制」「ペット臭カット」「抗菌・抗ウイルス効果」が好評です。
通常のエアコンフィルターでは臭いの発生が防げなかったお客様が、「アレルゲン物質の抑制」の機能を持つ製品を装着することで改善されたという声もあります。
(参考)クリーンエアフィルタープレミアム
[通常価格]6,380円~(税込み)
エバボレーターを洗浄
エバポレーターはエアコンフィルターの更に奥にあり、自分で洗浄するにはやや難易度が高くなります。
また、カビ繁殖の原因の一つである有機物質の除去も同時に行わなければ、すぐに臭いが復活してしまいます。
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エバポレーターの分解掃除は非常に高価で、家計的にもなかなか難しいものです。
そのため徳島トヨペットでは、専用薬剤を使う「クイックエバポレータークリーナー」をお勧めしています。
この「クイックエバポレータークリーナー」は洗浄・除菌するだけでなく、「抗菌」「防カビ」効果が約1年間継続する点も嬉しいポイントです。
施工時間も約15分と短く、フィルター交換と同時に実施することが理想的です。
エアコンフィルター・エバポレーター両方を清潔にして、消臭効果をより高めましょう。
(参考)クイックエバポレータークリーナー
[通常価格]6,600円(税込み)
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4.車のエアコンが臭いときの消臭・臭い取り対策
車のエアコンの臭いが酷いとき、ご家庭で根本的な消臭・臭い取りをすることは困難です。
症状が軽度なとき、またはプロに依頼するまでの応急処置として、自分でできる簡単な消臭・臭い取り対策についてお伝えします。
自分でできる消臭・臭い取り応急処置
すぐにエアコンの臭いを解消したいとき、以下の手段が有効です。・暖房をつけてエアコン内部を乾燥させる
…エンジンをかけて、窓を全開にする。エアコンを最高温度・最高風量にして10分程暖房運転のまま放置する。
・エアコン用消臭スプレーを使用する
…消臭スプレーには様々なタイプ・薬剤がありますので、適宜合うものをお選びください。
…エンジンをかけて、窓を全開にする。エアコンを最高温度・最高風量にして10分程暖房運転のまま放置する。
・エアコン用消臭スプレーを使用する
…消臭スプレーには様々なタイプ・薬剤がありますので、適宜合うものをお選びください。
いずれも一定の効果が見込めますが、根本的な解決ではありません。
しばらくすると元通りになってしまうので、臭いが気になり始めたら、フィルター交換やエバポレーターの洗浄をプロに依頼しましょう。
5.普段からできる車のエアコンの臭い対策
車のエアコンの臭いは、普段からの少しの工夫で対策することができます。
臭い発生のキーワードは、「湿度・水分」「付着する有機物(ゴミ)」ですから、これらをできるだけ取り除くことを意識すれば、臭い発生の頻度を減らすことができます。
フィルター内の除湿を行う
エアコン使用後、こもった湿気をそのままにすることで、カビや雑菌が発生してしまいます。そのため、エンジンを切る10分前くらいから「送風」でエアコン内を十分に乾燥させましょう。
一日の最後だけでも結構なので、目的地に着く10分前に「送風」に切り替えると、面倒なく乾燥させることができます。
車内清掃を行う
食べカスやホコリ、たばこの臭いは、エアコンの悪臭の原因になります。臭いはシートや内装の表面に付着したまま残り、イヤな臭いを含んだ空気は車内循環しながらエアコン内部にも潜り込みます。
そのホコリや小さな食べカス、人間の皮脂がエバポレーターに付着すると、カビや雑菌のエサとなって、ますますエアコン内部で繁殖してしまいます。
車内のゴミや汚れは掃除機で吸い取るだけでなく、できるだけ拭き掃除もしてしっかり除去しましょう。
定期的にエアコンを稼働させる
オフシーズンも適宜稼働させて、エアコン内部を乾燥させるように意識することがお勧めです。除湿することで雑菌やカビの繁殖を抑えられます。
月に2~3回、数分の間の内部乾燥運転を実施しましょう。
6.まとめ
エアコンのイヤな臭いの原因は、「カビ」や「雑菌」「ホコリ」であることがほとんどです。
もちろんタバコや食べこぼしも悪臭の原因になり、果てはアレルゲン物質発生の要因にもなります。
日常の使い方に気を付けていても、汚れは蓄積しますし、エアコン内部の汚れを本格除去するのは難しいものです。
臭いがひどくなる前に、プロにメンテナンスを依頼して、クリーンな空気でドライブを楽しんでくださいね。
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